営業
2023.11.06

【営業未経験の方必見】営業職に転職する際に押さえたい3つポイント~面接質問と回答例付~

こんにちは。Insight Sales Lab事務局です。

営業職に未経験の状態から転職する際、初めての職種に緊張する方も多いでしょう。

しかし、未経験から営業職への転職をしている人は多数います。ここでは営業職未経験の方向けに特化し、面接のポイントやよく聞かれる質問の対策を解説します。

未経験から営業職へ転職する際の心得3つ

営業職の種類を理解し、適性に合った営業職へ転職できるよう準備しましょう。その際にひつようになる心得を3つに分けてご紹介します。

その①:営業職の種類を理解する

基本的に「営業」とは、企業が利益を得るために、売上を向上させるための活動です。

販売との違いは、ただ商品を販売するだけでなく、「お客様の課題を解決すること」にあります。そのための営業手法は多岐にわたります。

<営業スタイル1>「有形商品」or「無形商品」で分類

・有形営業:機械類や食品、日用品など目に見える商品を扱います。商材の魅力を伝えるプレゼンテーション力や、商品に関する知識が必要とされます。

・無形営業:コンサルティングやITサービス、金融商品など目に見えない商品を扱います。お客様の不安を取り除くヒアリング力、サービスを買うことでどのような未来が待っているのかを伝えられる提案力が必要とされます。

<営業スタイル2>「個人向け」or「法人向け」で分類

・法人営業:事業を有する企業(法人)を相手に行う営業です。個人営業に比べ金額が大きく、関係者も多くなることが多く、購入までの時間がかかります。担当者だけでなく、お客様の決裁権限者に承認を得るための巻き込み力やグリップ力が必要です。

・個人営業:エンドユーザーと呼ばれる消費者を相手に行う営業です。法人営業に比べ金額が低く、目の前の人が気に入ってくれればその場で購入してもらえるケースが多いのが特徴の一つです。その分、目の前のお客様と信頼関係を築ける力が必要です。

<営業スタイル3>取引の有無での分類

・新規開拓営業:取引実績のない新しいお客様を獲得するために行う営業です。既存営業と比べると、ターゲット選定力、アポイントを取る力、販売商品を売り込む力、初対面の人と距離を縮める力、断られても落ち込まない力が必要です。

・既存営業(ルート営業):すでに取引のあるお客様に対して行う営業です。新規開拓と比べると、長期的な信頼関係が求められるため、ヒアリング力と提案力、お客様の変化を見落とさない細やかさなどが必要です。

<営業スタイル4>対面の有無で分類

・インサイドセールス:非対面でおこなう営業で、内勤営業とも言われます。電話やメールなどで、見込み客の獲得までを行います。適切なタイミングで適切な情報を提供していくことが求められるため、分析力や非対面でのコミュニケーション力が必要です。

・フィールドセールス:外勤で行う営業です。一般的に、インサイドセールスの取ったアポイントに訪問し受注までを担当します。そのため、対面におけるコミュニケーション力と、クロージング力が必要です。

<営業スタイル5>企業からお客様にアプローチをかけない営業の分類

・反響営業:広告を打ち、興味関心を持ったターゲットを対象に行う営業です。相手を購入に促すクロージング力が求められます。また、広告の効果や費用対効果を理解する分析力もあると活躍できるでしょう。

・カスタマーサクセス:サブスクリプション型サービス購入後のお客様をサポートします。サービス導入のサポート、運用のサポート、解約を防ぎ利用期間を継続させること、そのための勉強会開催や情報発信が主な業務です。長期的な関係構築、長期的なデータ分析、論理思考力などが必要です。

その②:営業職のやりがいと大変さを理解する

営業職のやりがいは、数字を達成した際の充実感や直接、お客様から感謝されることなどが挙げられます。

大変さとしては、数字目標やノルマが掲げられること、お客様とのトラブル対応が必要なことが思い浮かぶでしょう。

ただし、前述した通り営業職と一言に言っても、種類によってやりがいは変わってきます。自分にとってどの達成感が重要なのかを考えましょう。自身が働く上で得たいやりがいを明確に持てていると、入社後に大変なことがあっても乗り越えられるはずです。)

その③:なぜ営業をやりたいか明確にする

営業職は、未経験者でも挑戦しやすい職種の一つです。だからこそ、なぜ営業職として転職を考えているのかを言語化しましょう。

営業職に対して、多くの人が「きつい」というイメージを抱いていることも事実です。そんな中、なぜ営業職に挑戦したいのか、待遇面以外にも理由を挙げられるようになると、入職後のミスマッチも防げます。

営業職が未経験だからと言って、転職を恐れる必要はありません。大切なことは、「長く働き、活躍しそう」と面接官に思ってもらうことです。

明確にするためには、キャリアの棚卸が役立つかもしれません、以下に基本ガイドを纏めましたので気になる方はダウンロードください。

これだけは押さえたい!キャリアの棚卸し 基本ガイド

面接対策のポイント3つ

営業職未経験で面接に臨む際、以下3点を意識して準備しましょう。

ポイント①:企業が営業職に求めるものを理解する

営業職の役割は企業の売上を創出することです。売上がなければ会社は存続できません。その為に、会社の代表としてお客様に接し、直接お客様の課題を解決することが求められます。

コミュニケーション力はもちろん、ヒアリング力、交渉力、課題発見力、提案力、臨機応変力、ストレス耐性、タイムマネジメント能力など、求められる要素は多岐にわたります。各企業が求めている要素を汲み取り、アピールすることが大切です。

ポイント②:模擬面接を行う

客観的な視点をもとに、面接のフィードバックをもらう機会を設けましょう。フィードバックがもらえなくても自分の言葉で話せるようになること、面接の雰囲気に慣れることは重要です。

転職エージェントは無料で面接対策の練習をしてくれる企業が多いです。是非、活用しましょう。

ポイント③:質問対策をする

質問対策をすることは、企業の志望動機、自己PR、転職する理由などの自己分析につながります。自身の転職理由を掘り下げることで、自然と一貫性がある回答ができるようになります。

営業職における面接は、企業の顔として志望者が営業できるかを見られています。営業経験がなくても人柄やポテンシャルなど、たくさんアピールできることはあります。

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転職の面接で聞かれる質問例10選

ここからは、営業職に未経験から転職する場合に、面接でよく聞かれる質問を解説します。

質問例①:これまでの経歴を教えてください。

<回答例>

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○と申します。

これまではIT企業の株式会社○○にて、新卒から2年間経理を担当し実務経験を積んできました。その後Webマーケティング部に異動し2年間広告運用に従事しておりました。

複数のツールを利用した効果検証とデータ分析を行っておりました。その結果、広告経由のPV数を、目標に対し130%で達成することができました。

改善のために関係各所を巻き込みながら、スピーディーに対応する力は御社の営業でもお役に立てると思っております。本日は、よろしくお願いいたします。

<ポイント>
1
2分でまとめましょう。新卒採用とは異なります。性格面のアピールではなく実績面を交えて伝えましょう。

質問例②:志望動機を教えてください。

<回答例>

前職では、金融業界でお客様窓口を担当しておりました。

コミュニケーション力はもちろん、お客様のご要望を実現するため関係各所との調整力を身につけました。

次第に御用聞きではなく、ヒアリングをした上で提案ができるような営業職へのキャリアアップを考えるようになりました。

お客様に合わせて、営業の裁量でサービスを提供する御社に魅力を感じ志望いたしました。御社の理念に深く共感し、理念を体現しているからこその営業スタイルだと思っております。

営業職は未経験ですが、営業に関する本を読み、業界に関する勉強も行っております。これまで培った調整力を活かして御社に貢献していきたいと考えています。

<ポイント>
なぜ志望するかはもちろんですが、企業への志望度・理解度をアピールする時間と捉えましょう。

質問例③:前職の退職理由を教えてください。

<回答例>

前職では、Webマーケティング部にて広告運用を担当していました。

分析力や、スピード感を持って仮説検証を行う力が身についたと実感しております。しかし、直接お客様と接し、それぞれに個別化した対応をできる仕事をしたいと考え、営業職へのキャリアアップを考えるようになり退職いたしました。

これまでの経験から、仮説検証を繰り返し、成果を出すことには自信があるため、たくさんの提案をする営業担当者として御社に貢献したいと考えています。

<ポイント>
退職理由がネガティブであっても、転職して実現したいことを伝えるとポジティブな伝え方ができます。志望企業では、自身の望みが実現可能であることを伝えましょう。

質問例④:自己PRをしてください。

<回答例>

活かせるのは、調整力と提案力です。現職では、お客様窓口を担当しております。事務作業や手続きだけでなく、お客様の要望に合わせて社内調整を行っています。

窓口において複数回お問い合わせがあった内容を定期的にまとめて、関連部署に報告し、商品に反映するよう提案しました。その結果、2つのプランが商品オプションに追加されました。

この経験を通じ、複数の部署が関わる調整が得意であることや、業務改善に向けた提案にやりがいを感じるようになりました。御社の営業としても、この経験が活かせると考えています。

<ポイント>
強みを伝えるだけでなく、根拠となる理由やエピソードを伝えましょう。その際の実績を数値で伝え、営業職としてどう活かせるかと落とし込みます。

質問例⑤:短所を教えてください。

<回答例>

短所は、完璧主義な点です。中途半端なことが許せず、以前納期に遅延してしまったことがありました。完成はしていたのですが、質にこだわり過ぎておりました。

この課題を改善するため、関係者から納期を指定いただいた場合、必ずその数日前には完成させると自分で決めています。そうすることで、余った日程をクオリティ向上の為の時間に充てられるようになり、納期に遅れることはなくなりました。今後も改善を続けてまいります。

<ポイント>
短所だけでなく、どのように改善しようとしているのかも伝えます。「ない」と答えるのは望ましくないため、長所の裏返しから考えると思いつきやすいです。

質問例⑥:営業職に対するイメージを教えてください。

<回答例>

会社の売上を担うという、どの会社にとっても不可欠な仕事だと思います。もちろんノルマや数字目標があり、評価が直接反映されるため厳しいイメージもあります。

その分、評価が可視化されるということでもあると思いますので、やりがいがあるというイメージも持っています。

<ポイント>
一般的に「きつい」と言われる営業職に、なぜ未経験から挑戦したいのかを伝えましょう。覚悟をアピールする良いチャンスです。

質問例⑦:営業職に活かせると考える経験はありますか?

<回答例>

前職で経験した広告運用者としての経験です。さまざまなデータを扱い、効果検証を行っておりました。

チーム責任者を任されるようになった際、ただデータ分析を行うだけではなく、他部門にもヒアリングを定期的に行うようにしました。ヒアリングをすると通常より時間がかかるため、メンバーからは反発もありました。

しかし、情報を集めつづけた結果、目標に対し120%で達成することができました。

この経験を活かしお客様の情報収集はもちろん、情報を活かした効果的な営業活動を行い御社に貢献したいと考えております。

<ポイント>
志望企業の営業スタイルに合わせた具体的なエピソードを簡潔に伝えます。そのためにも、志望企業の営業スタイルを研究しましょう。

質問例⑧:なぜ未経験の職種に挑戦しようと思ったのですか?

<回答例>

前職のマーケティング職では、広告運用担当者としてさまざまなデータ分析を行い、施策の効果検証を行っていました。日本全国のお客様にアプローチできる点にやりがいを感じておりました。

しかし、直接お客様に合わせて提案する営業職に挑戦したいとキャリアアップを考えるようになりました。

マーケティング職でも、成果は数字に表れていました。評価が数字に表れる大変さはありますが、同じように評価基準が明確な営業職に挑戦したいと考えております。

<ポイント>
退職理由・転職理由、志望動機と一貫性を持たせると良いでしょう。

質問例⑨:キャリアプランを教えてください。

<回答例>

まずは、個人で毎月目標達成をいたします。そのために、業界やお客様情報を勉強するだけでなく、先輩方にもロールプレイングや同行の依頼をします。ゆくゆくは、成功事例を積極的に配信し、チームの育成係も担いたいです。

<ポイント>
面接官から見て、あなたがその企業で長く働くイメージが着くような話をしましょう。思いつきではなく、志望動機や転職理由と一貫性を持たせることも大切です。

質問例⑩:最近関心のあるニュースを教えてください。

<回答例>

○○会社の新サービスに関するニュースです。法の改正により、今後は他業界の新規参入も激しくなることが予想されます。また、海外からも同じように参入しようとしている企業があると報道されていました。

御社は業界大手でありながら、常にスタートアップ企業に負けないスピードでサービスの改善を行っています。私も外部環境の変化を敏感につかみながら、お客様の声を反映させる営業として御社に貢献したいです。

<ポイント>
あくまでも営業マンとしての論理的思考力や、世の中へのアンテナを推しはかるための質問です。過激な意見や、断定的な発言、古すぎるニュース、芸能ニュースなどへの言及は避けた方が良いでしょう。

以上が、よく聞かれる質問例でした。是非、事前に準備しておきましょう。

営業職の転職に限らず「何か質問はありますか?」と聞かれる面接がほとんどです。特に未経験者にとっては、入社意欲をアピールする良い機会のため準備をしましょう。次回の面接に備えて、企業理解を深める質問をするのも良いでしょう。

逆質問の例をまとめた資料は、以下からダウンロードが可能です。

転職への第一歩はここから!1・2次面接で使える逆質問例

まとめ

未経験から営業職への転職を考える際には、営業職の種類や特性を理解し、自分の志向や適性に合った職種を選ぶことが重要です。

志望企業が求めるスキルや資質を把握し、模擬面接や質問対策を行いましょう。

また、営業職に特化した転職エージェントでは、インターネットでは分からない各企業の営業スタイルを把握しています。

また、面接対策のフィードバックも無料で行っています。第三者を利用して自信を持って、未経験から営業職への転職を成功させましょう。

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この記事を書いた人

InsigtSales lab事務局

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