マネジメント
2022.10.05

マネジメントのおすすめ本ランキング10!選び方のポイント3つも解説!

今回は、マネジメントについて学べる本をご紹介します。

組織・会社では、マネジメントという言葉を頻繁に使います。

マネジメントはよく聞く言葉である一方、その定義があいまいだったり、うまく説明することができなかったります。そこで今回は、マネジメントについて学ぶことができる本を一挙にご紹介します。

また、マネジメントを学べる本の選び方や、学ぶメリットについてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

マネジメント本の選び方3つのポイント

マネジメントに関する本は、どのような視点で選べば良いのでしょうか?3つのポイントについて、お伝えします。

ポイント1:体系的に理論を学べる

1つめのポイントは、理論が体系的に学べるもので、なかでも名著がおすすめです。名著にはマネジメントを体系的に解説しているものが多く、学んだり教えたりできるためです。

「マネジメントの父」と呼ばれる、ピーター・F・ドラッカーは、マネジメントには以下の3種類が存在すると述べました。

  • 事業のマネジメント
  • 管理者のマネジメント
  • 人と仕事のマネジメント

つまりマネジメントは、戦略を含むこれら3つのサイクルを回していくことといえます。

以前のマネジメントは、個々の経営者が暗黙知として有していました。そのため属人化され、体系的に学ぶことが難しい状況でした。

マネジメントには原理原則があり、基本に忠実にサイクルを回していくしかありません。したがって、マネジメントを自社のノウハウとして残していくためにも、普遍的に学べる名著がおすすめなのです。

ポイント2:リーダーシップを学べる

2つめのポイントは、リーダーシップについて学べるものです。マネジメントを実践するうえで、リーダーシップは欠かせないからです。

適切にマネジメントするには、環境分析や管理だけでは成り立ちません。チームの進むべき方向性をメンバーに示し、共感しながら進める必要があります

リーダーとマネージャーに必要な能力は、細かい違いこそあれ以下の点に共通します。

  • 目標実現のための意志力
  • 組織を率いるうえでの決断力
  • コミュニケーション力
  • 人材育成力

リーダーシップについて学べる本は、マネジメントを学ぶうえでも共通要素が多いため、ビジネスパーソンにとって役立つはずです。

ポイント3:目標達成のノウハウがわかる

3つめのポイントは、目標達成のノウハウがわかるものです。適切にチームをマネジメントし目標達成に導くことが、リーダーとして最大の役割だからです。目標達成に向けたマネジメントで、欠かせないのは以下の視点です。

  • ゴールから逆算した思考を持つ(どうしたらできるか?を考える)
  • 6W2Hで目標設定する

What「何を」
Why「なぜ」
When「いつからいつまでに」
Who「だれが」
Whom「だれに対して」
Where「どこで」
How「どのように」
How Much「どれくらい」

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マネジメント本で学ぶ3つのメリット

マネジメント本を通じてマネジメントを学ぶことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?ここでは、3つのメリットについて解説します。

メリット1:視野が広がり組織全体を見渡せる

思考や知識の幅が広がり、多面的にものごとを見られるようになります。マネジメント本は、経営的視点でかかれているものが多いためです。視野が広がり組織全体を見渡せるようになると、ビジネスにおいて以下の点が養われます。

  •   的確に状況判断できる
  • 問題解決能力が高まる
  • 新しいアイデアが思いつくようになる

視座が高くなれば、自然に行動の質も高まります。経営的な視点が持てるのは、マネジメント本で学ぶ大きなメリットといえます。

メリット2:コミュニケーションが円滑になる

チームをマネジメントする際に、欠かせないのが「コミュニケーション力」。コミュニケーション力が高まると、以下のメリットが発生するからです。

  • 人間関係が円滑になる
  • 情報を正しく伝えられる
  • 周囲の協力が得やすくなる
  • お客様満足につながる

コミュニケーション力は、主に2つの能力に分けられます。1つは「伝える能力」です。

ものごとを正確に伝えるためには、伝える相手によってコミュニケーションを変えなければいけません。伝える能力が高い人は、臨機応変にその場でコミュニケーションが取れる人です。

もう1つは「聞く能力」です。「聞き上手はコミュニケーション上手」という通り、相手の伝えたいことを正しく理解することで、円滑にコミュにケーションが図れます。

メリット3:結果を残せるようになる

チームで結果を残すためには、「仕事の仕組み化」が欠かせません。仕組み化するためには、仕事のプロセスをマネジメントすることが必要になり、そのためには以下が有効になります。

  • 目的と目標を明確にする
  • 実行するための業務工程を「見える化」する
  • 定数で表せるKPIを設定し、「小さな目標達成」を積上げる

先程、マネジメント本で学ぶと、コミュニケーション力が高まるとお伝えしました。ではコミュニケーションが活性化され、部下のモチベーションが高まると結果を残せるのでしょうか?

答えは逆で、結果が出るから部下のモチベーションが高まるのです。マネージャーとは成果の出し方を教え、部下をサポートする人なのです。
>部下育成に関するその他の記事はこちら。

マネジメント本おすすめランキング10選!

では最後に、マネジメントにおすすめの本を10冊紹介します。選ぶ際のポイント別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

体系的に理論が学べる名著3

最初は、体系的に理論が学べる名著3冊です。

◎ドラッカースクールで学んだ本当のマネジメント/(藤田勝利著 2021年 日経BP

マネジメントの父と呼ばれたピーター・F・ドラッカーが創設したドラッカースクールで学び、MBAを修得されたのが藤田勝利氏です。彼は、生前のドラッカーからも直接マネジメントを教わった数少ない日本人のひとりです。

ドラッカーのマネジメントはややアカデミックでわかりにくい印象もありますが、本書はとてもわかりやすく、マネジメントをはじめて学ぶ方にとっての導入本としても最適です。

それと同時に、書かれている内容は普遍的な理論ばかりで、ドラッカーの言葉を借りると「基本と原則」です。これらは時を経ても、国が変わっても、職種が変わってもなお変わらない軸となるものです。

つまり、マネジメントを何年もご経験したことがある方であっても、今一度普遍的な考えに帰るために活用することができるのです。

  • 著者:藤田勝利
  • 発行元:日経BP
  • 出版年月:20214
  • ページ数:366ページ
  • 定価:1,800円(税別)

参考:ドラッカースクールで学んだ本当のマネジメント/(藤田勝利著 2021年 日経BP)

 

◎リーダーになる人に知ってほしいこと/(松下幸之助著 2009 PHP研究所)

「経営の神様」でありパナソニックグループ創設者の松下幸之助。私財70億円を投じて始められたのが「松下政経塾」で、政財界に多くのリーダーを輩出してきました。

「リーダー不在」が叫ばれる現代において、リーダーを目指す人は何を心がけるべきか、当時の塾生に向けて語られています。リーダーとして道を切り開く人には、必読の1です。

  • 著者:松下幸之助(述)松下政経塾(編)
  • 発行元:PHP研究所
  • 出版年月:20093
  • ページ数:123ページ
  • 定価:1,047円(税込)

参考:「リーダーになる人に知って欲しいこと」松下幸之助著 2009年 PHP研究所

 

◎「働き方」の教科書/(出口治明著 2017年 新潮社)

60歳で起業した異色の実業家で、ライフネット生命の創業者である著者。「人間と人生をどう考えるか」「仕事と人生の関係」などのテーマを、リアルな目線で語っています。

「仕事は人生の3割」「仕事はプライベートより簡単」「人生は99パーセント失敗する」など、ビジネスマンに勇気を与えてくれます。

  • 著者:出口治明 著
  • 発行元:新潮社
  • 出版年月:20173
  • ページ数:235ページ
  • 定価:649円(税込)

参考:「『働き方』の教科書」出口治明著 2017年 新潮社

リーダーシップが学べる本3

リーダーシップについて学べる本を、3冊紹介します。マネジメントを学ぶうえでも参考になるでしょう。

◎最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする/(阿比留眞二著 2016年 三笠書房)

優秀なリーダーとは「仕事をシンプルにする力」がある人のこと。リーダーに必要なのは、本当にやるべきことを見極め、仕事を絞り込むことです。

そのうえで、部下に明確な指示を与えチームを成功に導きます。著者の想いがつまった、一流リーダーによる「選択と集中」のマネジメントが解説されています。

  • 著者:阿比留眞二 著
  • 発行元:三笠書房
  • 出版年月:201610
  • ページ数:163ページ
  • 定価:1,430円(税込)

参考:「最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする」阿比留眞二著 2016年 三笠書房

 

◎優れたリーダーはみな小心者である。/(荒川詔四著 2017年 ダイヤモンド社)

著者はタイ、中近東、中国、ヨーロッパなどでキャリアを積んだのち、ブリヂストン本社のCEOまで上り詰めた人物。著者が考えるのは、メンバーの気持ちに寄り添い丁寧にコミュニケーションを重ねる「小心者のリーダーシップ」です。

「小心な楽観主義者」こそが最強のリーダーと語る著者の考えは、マネジメントの原理原則としてすべてのビジネスパーソンの心に響きます。

  • 著者:荒川詔四 著
  • 発行元:ダイヤモンド社
  • 出版年月:20179
  • ページ数:256ページ
  • 定価:1,650円(税込)

参考:「優れたリーダーはみな小心者である。」荒川詔四著 2017年ダイヤモンド社

 

◎アドラーに学ぶ部下育成の心理学/(小倉広著 2014年 日経BPマーケティング)

オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーによって提唱された、「アドラー心理学」。アドラー心理学に基づき、実際のビジネスの場面を想定したケーススタディが豊富に紹介された1です。

「ほめるな」「叱るな」「教えるな」を実践し、自ら動く部下を育成するための参考になります。

  • 著者:小倉広 著
  • 発行元:日経BPマーケティング
  • 出版年月:20148
  • ページ数:116ページ
  • 定価:1,540円(税込)

参考:「アドラーに学ぶ部下育成の心理学」小倉広著 2014年 日経BPマーケティング

目標達成ノウハウが学べる本4

最後に目標達成のノウハウについて、学べる4冊を紹介します。結果を出すマネジメントの参考にしてください。

◎最高の結果を出す目標達成の全技術/(三谷淳著 2019年 日本実業出版社)

「年初に目標を立てているけどすぎに飽きてしまう」、「途中で計画が狂うと、心が折れてあきらめてしまう」、「上から目標を言われても、どうせ無理だろうと本気になれない」。

このような経験のあるビジネスパーソンに向けて、書かれた本です。達成上手に共通する、以下の3ステップについて、掘り下げて書かれています。

  • 1ステップ「目標を設定する」
  • 2ステップ「実行計画をつくる」
  • 3ステップ「計画を実行する」

チームを目標達成に導くための指南書として、ビジネスパーソン必読の1です。

  • 著者:三谷淳 著
  • 発行元:日本実業出版社
  • 出版年月:20197
  • ページ数:231ページ
  • 定価:1,650円(税込)

参考:「最高の結果を出す目標達成の全技術」三谷淳著 2019年 日本実業出版社

◎負けグセ社員たちを「戦う集団」に変えるたった1つの方法/(田村潤著 2018 PHP研究所)

元キリンビール代表取締役副社長の著者が、キリンビール高知支店での改革ストーリーを描いた実話です。

「戦略は理念によってレベルアップする」言葉通り、理念に共感してくれるパートナーづくりのために実践した具体的事例は、すべてのマネージャーにとって、参考になるでしょう。

  • 著者:田村潤 著
  • 発行元:PHP研究所
  • 出版年月:20188
  • ページ数:255ページ
  • 定価:1,540円(税込)

参考:「負けグセ社員たちを『戦う集団』に変えるたった1つの方法」田村潤著 2018年 PHP研究所

◎「ゴール仮説」から始める問題解決アプローチ/(佐渡誠著 2018年 すばる舎)

「なぜ仕事を進める時に迷いが生じるのか」、「仕事を効率よく進めるためには、何から手をつけ始めればよいのか」。このようなビジネスパーソンの疑問に答える本です。

ポイントはずばり「ゴール仮説」。早い段階から正しい方向でゴールを描くことで、チームと自分自身の生産性を高めます。

  • 著者:佐渡誠 著
  • 発行元:すばる舎
  • 出版年月:201810
  • ページ数:224ページ
  • 定価:1,650円(税込)

参考:「『ゴール仮説』から始める問題解決アプローチ」佐渡誠 著 2018年 すばる舎

◎孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA/(三木雄信著 2017年 ダイヤモンド社)

ソフトバンクグループ室長として孫正義社長の元で働いてきた著者が、現場で学び実践したPDCAについて書かれています。

数字を根拠にしてPDCAを高速で回す、「8つのステップ」についてわかりやすく具体的に解説しています。描かれている事例は、結果を残すマネージャーにとって必読です。

  • 著者:三木雄信 著
  • 発行元:ダイヤモンド社
  • 出版年月:20172
  • ページ数:207ページ
  • 定価:1,540円(税込)

参考:「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」三木雄信著 2017年 ダイヤモンド社

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、マネジメント本について解説しました。先行き不透明な時代、経営戦略を実行していくうえでマネジメント力は必須です。

しかし、チームを適切にマネジメントすることを、それほど難しく考える必要はありません。マネジメントには原理原則があり、忠実に実践することで自然に精度が高まるからです。

今回紹介した本を参考にして、明日からのご自身のマネジメントに役立つことを願っています。

またマネジメントについて研修を通じて学びたい方には、マネジメント研修ラインナップの資料をダウンロード頂けます。是非お役立てください。

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