その他
2022.09.08

多くの起業家を輩出するシンギュラリティ大学の必須科目:エクスポネンシャル思考を詳しく解説!

こんにちは、荻原です。

多くの起業家を輩出するシンギュラリティ大学において、必須科目になっている「エクスポネンシャル思考」という思考法を聞いたことはありますでしょうか?

VUCA時代では必須の思考法であり、営業担当者なら絶対に身につけておくべき思考法であります。

本記事では、「エクスポネンシャル思考とは何か?」や「なぜ営業担当者に必須の思考法なのか?」を解説していきます。

シンギュラリティ大学とは?

シンギュラリティ大学は、米国カルフォルニア州シリコンバレーを拠点としています。しかし、大学という名前ではありますが、学位の授与や校舎などは存在していません。

未来学者でありシンギュラリティ理論の提唱者であるレイ・カーツワイル氏と「楽観主義の未来予測」の著者ピーター・ディアマンディス氏によって2008年に設立されました。

  • 教育
  • エネルギー
  • 環境
  • 健康
  • 犯罪
  • 水資源
  • 食料

など、人類の最も困難的な課題に対して、加速度的に進歩する科学技術を使ってどのように解決をするのかを議論する場所となっています。

ここでは、エクスポネンシャル思考という思考法が基本的な概念になっており、いわば皆が身に付ける原則的な位置づけの思考法となっています。

なお、シンギュラリティとは人類の知能よりもAIが進化し、人類でも予測できない状態なってしまう状態を指します。日本語では、「技術的特異点」といいます。

シンギュリティについては、下記記事より具体的に解説しているので参照ください。
>技術的特異点=シンギュラリティとは?営業担当者が知っておくべき驚きの真実!

次章では、シンギュラリティ大学での基本概念となっているエクスポネンシャル思考について紹介します。

エクスポネンシャル思考研修概要の資料ダウンロードはこちら

エクスポネンシャル思考とは?

本章では、エクスポネンシャル思考の基本概念を解説します。

そもそもエクスポネンシャルとは?

エクスポネンシャルとは、日本語で「指数関数的」という意味です。

指数関数とは、主に数学で用いられる概念です。具体的には、特定の変数の階乗に比例する変化量のことを指します。

例)

  • 直線グラフ:1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
  • 指数関数グラフ:1,2,4,8,16,32,64,128,256,512

そのため、通常の直線的なグラフとは異なり、途中から極端な曲線を描くグラフで描かれます。

エクスポネンシャルの基本概念を理解したところで、本題のエクスポネンシャル思考について次の項で解説したいと思います。

エクスポネンシャル思考とは?

エクスポネンシャル思考とは科学技術の発展・進歩が直線的ではなく、指数関数的であると捉え、その前提でビジネスや課題に対応していく思考法です。

歴史を振り返ると、発展・進歩が指数関数的であることが分かります。

  • 18世紀:第一次産業革命(機械の誕生/蒸気機関や綿織物など)
  • 20世紀前半:第二次産業革命(重工業化/電気と石油の活用など)
  • 20世紀後半:第三次産業革命(コンピューターの誕生/単純作業の自動化)
  • 21世紀初頭:第四時産業革命(AI/IoTの活用)(現在)

上記のように、現代に近づいていくにつれて科学技術の発展スピードは加速していることが分かります。そして今後も加速度的に科学技術は進歩していくことでしょう。

次章では、エクスポネンシャルなテクノロジーについて紹介したいと思います。

注目されているエクスポネンシャルテクノロジー5選

エクスポネンシャルなテクノロジーとして、齋藤和紀氏の著書「エクスポネンシャル思考(2018年 大和書房)」では、28種類が紹介されています。

  • 無人航空機
  • バーチャルリアリティ(VR)
  • 拡張現実(AR)
  • ビッグデータ分析
  • サービスロボット
  • 機械学習
  • 脳とコンピューター結合
  • 3Dプリンター
  • 4Dプリンター
  • デジタル取引
  • 携帯式分析器
  • 自動運転車
  • シェアリングエコノミー
  • モジュール化
  • 再生可能エネルギー
  • 知覚インターフェース
  • 量子コンピューター
  • 群制御、群知能
  • 人工臓器
  • ナノ粒子
  • ナノ素材
  • 遺伝子治療
  • 遺伝子編集
  • センサー群
  • スマート繊維・素材
  • テレプレゼンス
  • 感情コンピューティング
  • ニューラルネットワーク

このように、SFの世界で登場してもおかしくなりものから、想像の外側のものまで様々存在しています。

本コラムでは、現在最も注目されているエクスポネンシャルテクノロジーを5つご紹介したいと思います。

① ドローン

ドローンとは、軍事用に開発された自律する航空機です。

最近では、ニュースやYouTubeの動画撮影、映画でも活用されることが増え、身近な存在になったと思います。

また、価格も安価になり一般人でも入手しやすくなったことで、ドローンを扱う資格も誕生しました。現在最も活用されるシーンとして、

  • 農園の整備
  • インフラ設備の整備
  • 測量
  • 結婚式の撮影
  • 映画撮影

などがあります。

現在よりも飛行性能や統制性能が向上すれば、高層ビルへの配達、災害地への物資搬入、危険地帯の探索などへの活用が期待されています。

② 3Dプリンター

3Dプリンターとは、3次元的に物体を作り出すことができるプリンターのことです。

以前まではSFの世界でしか存在していなかった技術でしたが、現在では個人でも比較的安価な価格帯で購入することが可能になりました。

現在最も活用されているシーンとして、

  • 住宅の建築
  • 部品の製造

などがあります。

実際、中国が住宅を3Dプリンターで作る事に成功したニュースを知って驚いた人も多いはずです。将来的には、食材自体のプリント、ファッション、宇宙ビジネスなどへの応用が期待されています。

これにより、物質を購入するのではなく、設計図を購入することが増えるとされています。

③ 量子コンピューター

量子コンピューターとは、量子もつれや量子の重ね合わせなどの量子力学的な現象を利用して作られたコンピューターのことです。

量子ビットと呼ばれるものを使って量子コンピューターは計算を行うので、従来のコンピューターの1億倍以上の処理速度を出すことができます。

これは、通常のコンピューターが0と1のどちらかしか表現できないのに対し、量子コンピューターは0と1を同時に表現できるため高速に処理することができるのです。

現在、量子コンピューターは、完全な実用の一歩手前まで到達しており、近い将来必ず実用化はされると多くの研究は言っています。

活用されるシーンとしては、

  • 新薬の開発
  • AI技術
  • 暗号技術
  • 膨大な計算が求められるシーン

などです。量子コンピューターは通常のコンピューターよりも圧倒的な計算速度を出すことが可能なため、これまで膨大な時間を要していた処理を一瞬で行うことができるようになります。

そのため、量子コンピューターが本格導入されたら、科学技術はさらに加速度的に進化していくと予想されています。

④ 脳とコンピューター結合

脳とコンピューターを結合する技術とは、脳内にマイクロチップを移植することで、いつでもどこでも脳をインターネットに接続させたり、神経を補助したりすることが可能なテクノロジーのことです。

アメリカの実業家であるイーロン・マスク氏が経営しているニューラリンクという会社が、その代表例であります。

現在では、まだまだ発展途上な技術ではありますが、近い将来技術が確立され、一般社会に浸透する技術であると言われています。

活用されるシーンとしては、

  • 記憶障害のサポート
  • 神経疾患の解決
  • 現実の拡張

などであります。

今後の未来に期待の技術です。

⑤ 拡張現実(AR)

拡張現実(AR)とは、現実の空間にバーチャルな情報を投影し、現実を拡張させるテクノロジーのことです。

ポケモンGOや写真にカメラをかざすと映像や画像が飛び出てくるなどが代表的な例になります。

その他にも、

  • ファッションの試着
  • 購入品の事前確認

などでも活用されています。

将来的には、スマートグラスなどが普及することで、常時現実の世界が拡張すると言われています。

営業担当者がエクスポネンシャル思考を学ぶべき理由

営業担当者も時代の進化に合わせてエクスポネンシャル思考を学ぶ必要性があります。

なぜなら、テクノロジーが急激に加速すると、お客様からはテクノロジーを絡めた提案を求められるようになるからです。知識として知っておくことはもちろん、未来の活用も含めて描けることで競合との差別化が可能になります。

また、自社の営業ツールとして頻繁にITを活用することも増えるでしょう。すでに、紙での資料提示からipadPCなどを活用した電子での資料提示へと切り替えている企業は少なくありません。

また、商談は基本的にオンラインで行うという営業スタイルも定着してきました。

上記であげたことは、ほんの一例にすぎません。いずれにせよ、今ある技術にとどまらず。将来のテクノロジーを組み合わせ、新しい何かを生み出す意識を持つことは、今後、営業担当者にとっても必要な事柄と言えるのではないでしょうか。

また、エクスポネンシャル思考を社員育成で活用したい!という方のために、研修のご紹介資料を準備しました。気になる方は以下よりダウンロードください。

エクスポネンシャル思考研修概要の資料ダウンロードはこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。

エクスポネンシャル思考について、概要を掴んでいただけたでしょうか。今後もテクノロジーはエクスポネンシャルに進歩していくことは確実です。

そしてシンギュラリティ(技術的特異点)の到来も未来学者レイ・カーツワイル氏によって提唱されています。

エクスポネンシャル思考を身につけることで、今後の仕事上での対応や人生での対応は間違いなく変化します。

本記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。

エクスポネンシャル思考研修概要の資料ダウンロードはこちら 資料をダウンロードする お問い合わせをする
この記事を書いた人

荻原エデル

社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!
最近は動画編集や執筆業務も始めました。
趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。
昨日の自分よりも1%でも強くなることが人生の指針です!

お役立ち情報一覧に戻る