30代営業職が転職で求められる3つの条件とは?面接対策も伝授!
目次
こんにちは、宮本です。
30代で営業職として転職を考え始めた時に、不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
30代での転職を成功させるためには、企業が何を求めているかを事前に把握し貢献ポイントを適切にアピールすることが大切です。そのためには、希望する業界や企業の研究と自己分析が重要です。
本記事では、30代営業職が転職する際に企業から求められる3つの条件についてお伝えします。
注意点や転職活動時に準備すべき点、面接にのぞむ際のポイントまで解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
30代営業職が転職するときに求められる3つの条件
30代ともなれば、20代に比べて企業から求められる条件も変わってきます。30代営業職で転職する際、企業が求職者に求める条件は以下の3つです。
- 条件1:即戦力になれるか?
- 条件2:営業スタイルがフィットするか?
- 条件3:社風とマッチしているか?
それぞれ解説していきます。
条件1:即戦力になれるか?
即戦力とは、入社後、新人向けの研修や基礎トレーニングなどしなくてもすぐに仕事の成果を出せる力のことです。成果型の評価制度を導入している企業ほど、即戦力人材を積極的に採用する傾向が見受けられます。
即戦力をアピールするには、以下2つのスキルが欠かせません。
・即戦力スキル1:テクニカルスキル
特定分野の専門的な知識や技術、経験などが該当します。ある程度の経験が必要なためすぐに身につくスキルではないことが特長です。
・即戦力スキル2:ポータブルスキル
マネジメント力やコミュニケーション力などが該当します。幅広い職場で活用できる能力、基本的なビジネススキルといえます。
即戦力として転職するなら、自分のスキルや経験が活かせそうな会社を選択すると良いでしょう。一般的には、従来の会社と近い業種ほど発揮しやすいといえます。
条件2:営業スタイルがフィットするか?
企業が求める営業担当者像と、求職者の営業スタイルがフィットするかを企業サイドは重視します。理想の営業担当者像に沿って強みを活かせれば、自社に貢献してくれる可能性が高いためです。
営業スタイルは、複数の切り口から検証できます。1つめの切り口は、営業プロセスに分けて考えることです。
- 営業プロセス1:見込みのあるお客様の開拓
- 営業プロセス2:見込みのあるお客様の育成
- 営業プロセス3:セールス
- 営業プロセス4:アフターフォロー
企業がどの営業プロセスに課題を抱えているのかと、自分の強みが発揮できる営業プロセスとが合致すればおのずと採用の確率は高まります。
また別の切り口としては、以下のように営業手段で分ける方法もあります。
- 営業手段1:アウトバウンドセールス(企業から積極的に働きかけて、新しいお客様を獲得する営業スタイル)
- 営業手段2:インバウンドセールス(お客様からの依頼に応じて、商品やサービスを提供する営業スタイル)
このように営業スタイルは分類が可能です。
営業スタイルのフィット感は企業が転職者を採用する上で大切な指標になります。自社が、どの営業スタイルを得意としているのか経験を振り返りまとめておきましょう。
条件3:社風とマッチしているか?
企業は、転職採用の場合でも長期間にわたり活躍し続ける人材を求めます。採用にはコストと時間がかかるため、頻繁に採用活動するのは避けたいと考えるのは自然な流れだといえるでしょう。
長く活躍し続ける人材は、自社の社風とマッチする人材であるといえます。そして、社風は主に以下の部分に表れる傾向が少なくありません。
- 傾向1:人間関係(他人に干渉しない風土がある、またはチームで行う風土があるなど)
- 傾向2:仕事の進め方(トップダウンなのか、あるいは協議しながらゆっくりと進めていくのか)
- 傾向3:評価・価値観(チャレンジするより堅実性が求められる、主体的に取り組むことが評価されるなど)
社風にマッチするかは企業が採用を判断する条件であると同時に、転職希望者にとっても大事な側面です。社風は、入社しなければわからないことが少なくありません。
しかし、たとえばホームページに掲載されている社長のメッセージや1日の仕事のスケジュールを確認するなどしてイメージすることは可能です。
営業職へ30代で転職する際に注意すべき2点
営業職として30代で転職する際は、以下の点については業界や業種問わず意識しておかなければいけません。
- 注意点1:再現性のある成果を出す
- 注意点2:年功序列の意識を捨てる
それぞれみていきましょう。
注意点1:再現性のある成果を出す
結果を出す営業担当者は、2つに分類できます。「売れる営業担当者」と「優秀な営業担当者」です。そして「優秀な営業担当者」とは、「売り続けることができる営業担当者」と置き換えられます。
両者の違いは、「営業の再現性」にあります。「これをすればうまくいった」、「これをすればうまくいかなかった」などをデータ化し分析することで、営業の引き出しを増やし適切に発揮できる状態を維持します。
いわば、「営業の勝ちパターン」を確立させることです。再現性のある営業ができれば、運や偶然ではなく常に成果を出せる営業担当者として企業内での価値は必然的に高まります。
逆にいえば、再現性の無い営業手法しか持てない場合、30代での転職は厳しいといえるでしょう。
注意点2:年功序列の意識を捨てる
営業職として30代で転職するなら、年功序列の意識は捨て去りましょう。
周囲の20代の社員と比べると年齢は上ですが、入社した会社では「新人」であることに変わりはありません。「年上だから」というプライドは、新しい知識やスキル吸収の邪魔になるだけです。
現在は、以下の理由から年功序列を廃止する企業が少なくありません。
- 理由1:社員の高齢化で人件費が高騰しているため
- 理由2:若手社員の離職につながりかねないため
- 理由3:業務のマンネリ化を招くため
- 理由4:企業の成長を妨げる恐れがあるため
企業は、慢性的な人手不足が今後も確実に続きます。人材で競合他社と差別化を図るしかないこれからの時代では、年功序列型の組織はますます減っていくでしょう。これらも踏まえて、転職を捉えることが大切です。
30代営業職が転職の際に準備すること3選!
30代で営業職として転職し、キャリアアップする自身の姿をイメージする人も多いでしょう。転職を成功させるためには、以下の準備が欠かせません。
- 準備点1:応募企業を研究する
- 準備点2:自己分析する
- 準備点3:面接対策を万全にする
それぞれ、解説していきます。
準備点1:応募企業を分析する
年齢に関係なく、そもそも入社希望の企業研究は必須です。理由は、選考通過率を上げたり入社後のミスマッチを防いだりするためです。
選考前には、最低以下2つについて研究するといいでしょう。
・研究1:業界の研究
自分の方向性を選択することに繋がります。四季報や業界紙で代表的な企業の市場規模、業界の将来性などを確認しましょう。
・研究2:企業の研究
書類選考や面接対策になります。IR情報やコーポレートサイトで事業内容の詳細や企業理念などを確認しましょう。
企業研究は、転職面接では欠かせない作業です。余裕を持ちできるだけ時間をかけることで通過率も高まります。
準備点2:自己分析する
自己分析は、転職面接では合否を分けるポイントになります。自分を正しく理解できていなければ、相手(企業)が求めるニーズにこたえるのは難しいといえるでしょう。
自己分析といっても、難しくとらえる必要はありません。以下の手順を踏むことで、おのずと明確になります。
・ステップ1:これまでの経験を洗い出す
どのような業界でどのような業務を担当していたか、組織においてどのような役割を果たしていたかを書き出します。
・ステップ2:強みとスキルを整理する
他人や自分に関わる力、課題への対応力など得手不得手を明確にします。
・ステップ3:自分の特性や価値観を客観視する
周囲からどのような人物に見られているか、仕事においてどのような喜びややりがい、苦痛やストレスを感じるかなどを客観的に捉えます。
・ステップ4:今後目指したい目標やビジョンを描く
今後どのようなスキルを伸ばしていきたいか、将来の理想像などを描いていきます。
これらのステップは、「キャリアの棚卸の基本ガイド」として纏めていますので、是非、ダウンロードください。
これだけは押さえたい!キャリアの棚卸し 基本ガイド準備点3:面接対策を万全にする
企業研究や自己分析ができれば、後は面接に向けて対策するだけです。面接はある程度決まったパターンで進むことが多いため、特に変わったことをする必要はありません。あくまでも大切なのは、企業研究と自己分析です。
一般的な転職面接では以下の流れになるので、事前に回答を想定しておくと良いでしょう。
・自己紹介
ポイント:冗長になることは避け簡潔さを心がける
・転職理由
ポイント:ネガティブなことなど事前に言わないことを決めておく、誠実に答える
・志望動機
ポイント:企業研究を活かして、応募先の企業でどのように貢献するかを面接官にイメージさせる
・自己PR
経験や実績、スキルをアピールしたり、目標達成のためにしてきた具体的行動を述べたりする
30代営業職が転職する際のポイント3つ【面接編】
最後に30代営業職が、転職面接で意識する以下3つのポイントについてお伝えします。
- ポイント1:スキルと経験を的確に述べる
- ポイント2:営業職としてどうありたいかを明確にする
- ポイント3:転職理由を明確に伝える
それぞれ見ていきましょう。
ポイント1:スキルと経験を的確に述べる
1つめのポイントは、これまでの営業での経験やスキルを的確に述べることです。
テクニカルスキルを有する場合は特化してアピールすればいいですが、それ以外でもアピールできるスキルは多数あります。例えば、コミュニケーション力やお客様の要望を聞いて対応する力でもいいでしょう。また、アイデアを出す企画力や数字へのコミット力なども有効です。
特にリーダーシップ力は、マネージャーが不足しがちな多くの企業からニーズがあります。チーム内で後輩を指導したり自ら主体となってプロジェクトを進めたりした経験などは、格好のアピール材料になるでしょう。
ポイント2:営業職としてどうありたいかを明確にする
2つめのポイントは、「営業職として自分はどうありたいか」熱意を持ち語ることです。
ここで注意すべき点は、30代での転職は即戦力が求められるからといって営業成績のみにフォーカスしないこと。
営業の目的はあくまでも「お客様のありたい姿の実現」「お客様の悩みの解決」にあるからです。お客様の意向を無視して自らの営業成績だけにこだわるのは、営業職本来の姿ではありません。
あくまでも営業担当者は、会社の大切なお客様に寄り添い、時に新たな視点を与え事業を創り出すようなそんな存在であることを根底においておきましょう。
ポイント3:転職理由を明確に伝える
3つめの理由は、応募理由(志望動機)を明確に伝えることです。
いうまでもなく志望動機は自分目線ではなく、「応募先の企業に対してどのように貢献できるか」の視点が欠かせません。
そのためには、企業が求める営業職と合致した実績や強みをアピールするといいでしょう。企業研究から今後の方向性や解決したい課題を汲み取り、自分が持つ経験やスキルを用いてどのように貢献できるかを具体的に述べると効果性は高まります。
例えば、応募先の企業が新規市場開拓を計画している場合。これまで学んだマーケティングの事例を話すことで、面接官はあなたが活躍する姿がイメージできます。
またなぜ競合他社ではないのか、採用側の疑問への回答も考えておくと良いでしょう。製品やサービス、経営理念や営業スタイルなどを切り口に、自分が魅力を感じた理由を素直に伝えます。
また、面接時にこちらから企業へと行う「逆質問」も熱意を伝える大切なポイントとなります。逆質問の質問例を詳しく知りたい方はこちらからダウンロードできます。
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いかがでしたでしょうか?
今回は、30代で営業職として転職する際に企業から求められることについて解説しました。
30代での転職は自分本位ではなく「応募先企業がどのような営業担当者を求めていて、それに対してどのように貢献するか」を具体的にアピールしなければいけません。
そのためには、応募先企業の研究や自己分析は欠かせない作業です。時間をかけて念入りに行うことで、自信を持って面接にのぞめるでしょう。今後のキャリアアップに向けて、ぜひ当記事を役立ててください。
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宮本 聡介
営業経験は25年あり、その中で時代と共に営業スタイルを変えてきた。 豊富な営業経験を活かしつつも、時代を先取りした営業系の記事を制作。 特に、卸系の営業には長く従事し、経験や知識は極めて潤沢。