【営業転職者向け】一次面接のよくある質問と回答例 10選
目次
こんにちは、Insigt Sales Lab事務局です。
転職活動の一次面接を通過するための対策はとても大切です。ここでは営業職に特化し、面接のポイントやよく聞かれる質問と対策を解説します。
決まった流れを理解し、自信を持って本番に臨みましょう。
営業職面接の流れ
一般的に一次面接は45分〜90分で行われます。その中で、面接官がどのような視点で面接をしているのか、序盤、中盤、終盤に分けてポイントを理解しましょう。
序盤
軽い雑談によるアイスブレイクや、自己紹介や自己PRから始まります。自己紹介では、「職務経歴」や「志望動機」などを簡潔に伝えると良いでしょう。
その後、履歴書・職務経歴書をベースにした質問が続きます。序盤はある程度型が決まっており、企業によって大きな差がないことがほとんどです。
中盤
面接の中盤では、面接官が社内で活躍できるかを見極めています。仕事に対する考え方ややりがい、社内の文化とフィットするかなど、職務経歴書だけでは分からない内面の質問がなされます。
企業によって求める人材が異なるため、序盤の内容で準備したような定型パターンで対応できない部分もあります。
終盤
終盤には、条件面の確認が行われます。給与や労働条件などの認識に齟齬がないかをお互い確認するような質問です。また、企業に対して何か質問が無いか?といういわゆる「逆質問」を求められる事が多いです。
※逆質問について知りたい方はこちらかダウンロード頂けます。
転職への第一歩はここから!1・2次面接で使える逆質問例以上の流れを理解した上で、転職の面接前に準備したい内容を見ていきましょう。
営業職への転職面接準備でやること3つ
転職の一次面接に臨む際は、以下の3点を準備しましょう。一次面接の前に準備をすると、その後もスムーズに進んでいきます。
その1:企業研究
志望意欲を伝えるためにも、自身に合った企業であるかを明確にするためにも企業研究を行います。
具体的には、以下を中心に深掘りしましょう。
- 設立年月日
- 社長(起業の思い、創業者の思い)
- 会社規模(社員数、拠点数)
- 売上、利益(事業部ごとの利益、設立年月日に対しての規模)
- サービス内容、商品(どのような価値を、誰に提供しているのか)
- ビジネスモデル(販売方法、収益化の方法)
その2:競合研究
営業職を志望する場合、自身が営業活動を行うイメージがつくかどうかも重要です。また企業によっては「当社の強みは何だと思いますか?」と質問されることも少なくありません。
以下の競合情報は言語化しましょう。
- サービス内容・商品力
- 会社規模
- 営業手法
- 成長スピード
- 最大手との一番の違い
その3:将来の展望研究
業界自体の将来性や、業界における志望企業の将来性を理解した上で面接に臨みましょう。押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 顧客はどんな人なのか
- 新規参入している企業はどれくらいあるのか
- 大手企業は参入しているのか(大手企業の新規事業として立ち上がっているか)
以上の研究を深めることで、転職後どのような形で貢献したいのかを明確にすることができます。営業職は会社の顔です。転職後に活躍するイメージを持ってもらうためにも研究を深めましょう。
営業職への転職の面接で聞かれる質問例10選
営業職として転職活動を行う際、一次面接でよく聞かれる質問とそのポイントを解説します。
① 自己紹介をしてください。
<回答例>
○○と申します。お時間をいただきありがとうございます。
前職は人材総合サービス企業に勤めておりました。新卒で入社して以来、営業職として個人営業を行ってまいりました。チームで成果を出すことにやりがいを感じ、○○年度には社内表彰を受賞した経験もございます。
今後は、法人営業に挑戦したいと考え、顧客満足度を重視した営業スタイルを持つ御社に応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
<ポイント>1分程度で名前と経歴、志望動機をお伝えし、面接機会のお礼も伝えましょう。
② 志望理由を教えてください。
<回答例>
御社の営業スタイルが、顧客満足度と売上の両立を目指している点に魅力を感じたからです。
御社は、取引先に商品を販売するだけでなく、課題に対し取引先ごとにサービスをアレンジできる環境があると伺いました。
取引先に合わせて本質的なサポートをお届けすることで、長期的な満足度向上と売上の両立をできると考えております。
また、同業他社として取引先でよく御社の営業の素晴らしさを聞いておりました。経験を活かしながら、同じように熱い思いを持った仲間と共に、業務に携わりたいと思い志望いたしました。
<ポイント>1分程度で伝えます。なぜこの企業を選んだのか?について自身の想いを的確に伝えましょう。
③ 前職を辞めた理由を教えてください。
<回答例>
売上だけではなく、顧客満足度の向上も同時に実現できる環境で働きたいと思ったことです。
前職は、売上のみを重視する文化がありました。売上の向上は必須ですし、ないがしろにするつもりもありません。ただ、お客様の満足度を高めるためにも時間を使いたいと考えるようになりました。
御社における営業職の評価基準には、顧客満足度も考慮されているため、売上と満足度の両立ができると考えています。前職で培った目標達成へのマインドを活かし、営業マンとして貢献いたします。
<ポイント>ネガティブな離職理由はポジティブな内容に置き換えて伝えることを意識しましょう。
④ これまでの成功体験や、誇れる実績はありますか。
<回答例>
チームの後輩の育成をしながら、自身の売上を伸ばしたことです。
上司は別にいたため、営業スキルを伝えるだけでなく、後輩の入社理由や社内で目指したいことを聞き、本人の意欲を引き出すことに注力しました。通常よりも、自分の営業活動に割ける時間は短かくなりましたが、育成中の気づきもあり自己ベストの売上を達成することができました。この経験は、マネジメントをしてみたいと思うきっかけともなりました。
<ポイント>輝かしい実績である必要はありません。どうして成功だと思っているのかを伝えましょう。
⑤ 強みを弊社でどう活かしたいですか。
<回答例>
お客様のニーズを引き出すヒアリング力を、日々の営業活動において活かしたいです。
前職の営業では、販売商品の前提にとらわれずヒアリングすることを徹底しておりました。そのおかげで、お客様も気づいていなかった問題を発見することができていました。
潜在的なニーズが表面化すると、その後の提案はスムーズにお客様に受け入れられます。
御社の場合、販売商品をお客様によってカスタマイズできると伺っております。お客様ごとの悩みを言語化し、お客様にとって納得した購買経験を提供できるのではないかと考えております。
<ポイント>強みを伝えるだけでなく、その強みを活かした具体的エピソードも伝えます。
⑥ 営業職を志望した理由を教えてください。
<回答例>
お客様との困りごとに直接関わりながら、お付き合いを深く長く続ける営業になりたいと思ったからです。
前職では、マーケティング職として勤務しておりました。マーケティング職は営業職よりも幅広い人に対し、アプローチすることができ、大きな影響力にやりがいを感じていました。
一方で、その後のお客様がどうなったかは営業担当者次第となるため、物足りなさを感じておりました。
そのため、お客様と直接関わり「私だから買った」と言ってもらえるような関係性を築きたいです。
直接関わるからこその調整や厳しさもあるとは思いますが、マーケティング職で培った広い視野と組み合わせて、成果を出してまいります。
<ポイント>営業職のどの部分に魅力を感じるのかを、言語化しましょう。
⑦ 営業で意識していること、工夫していることはありますか?
<回答例>
意識していることは、「事前準備」です。
前職では法人営業として、新規開拓営業に従事しておりました。同業他社が多く存在したため、基本的な企業の情報を調べるだけでなく、お客様の声をまとめた資料をお持ちするようにしていました。
他社の営業担当者と比較された際に、想いが形に見える方が良いと考えたからです。
その結果、新規開拓数は10人のチームで年間成績トップとなりました。習熟度が上がっても、事前準備を怠ることなく誠意を持ってお客様と向き合い、成果に繋げてまいります。
<ポイント>想いを具体的なエピソードをもとに伝えます。その上で、成果を数字で伝えられると良いでしょう。
⑧ 仕事をする上で大切にしていることはありますか?
<回答例>
「約束を守る」ということです。
お客様とのやりとりはもちろんのこと、会社からの目標も約束だと考えております。
毎月数字の目標を掲げることは、時に苦しいこともあります。目標数字は会社からの期待、売上数字はお客様からの気持ちという考えを忘れることなく、社内外問わず約束を守る人間でありたいと考えております。
<ポイント>志望する企業や営業職としてふさわしいと思われるような要素を伝えましょう。
⑨ 転職先を選ぶ基準を教えてください。
<回答例>
私の転職軸は、「キャリアアップを実現できること」です。
前職で培った経験を活かし、営業スキルの幅を広げることはもちろん、マネジメント経験にも携わりたいです。
前職で後輩の育成を経験し、部下の成長と自身の成長を感じました。より若いうちからマネジメントの機会のある御社で、営業職としても管理職としてもキャリアアップをしたいと思います。
<ポイント>譲れない就職軸は何か?を言語化し端的に伝えましょう。
⑩ 入社後のキャリアビジョンはありますか?
<回答例>
一営業として成果を残した後、育成のリーダーを担いたいです。
そのために、まず個人で毎月目標を達成します。エリアで一番詳しい営業になった上で、自身のチーム以外のメンバーへのナレッジ共有も積極的に行ってまいります。
現在はこのビジョンを実現できるよう、同業との交流会や勉強会に参加しております。日頃から誰に対しても謙虚な心で接していく、人徳のあるリーダーとなりたいと考えております。
<ポイント>目標を伝えた後に、どのようにそれを実現するのかを伝えます。その際に数字があるとわかりやすいです。
以上に挙げた10個の典型的な質問と同じくらい、必ず聞かれることに「何か質問はありますか?」と転職希望者から企業へ質問を行う「逆質問」があります。
逆質問は入社意欲の高さを確認したり、ミスマッチを防止したりする役割があります。ほとんどの企業で聞かれるため、気になる点を列挙しておきましょう。
逆質問のフレーズを詳しく知りたい方は資料をダウンロード頂けます。
営業職での面接で評価を上げるポイント3つ
ポイント1:話すスピードと表情を意識する
緊張を強く感じる人は「ゆっくりすぎるかな」と思うスピードで話すと、聞き手にとってちょうどいいスピードになります。
また笑うことで脳がリラックスしていると勘違いするので、笑顔でいると緊張もほぐれやすくなります。自身の話す声を録音したり、鏡を見たりして研究することも有効です。
ポイント2:一方的に話さない
人は、緊張していると話しすぎてしまう傾向があります。沈黙を恐れすぎず、会話をする気持ちで質問を聞くようにしましょう。
面接官が質問している際には、しっかりと目を見てにこやかな表情で頷きます。特に営業職は、話すスキルと同じくらい聞くスキルが必要なため、聞く力のアピールにもつながります。
一方的に話し続けるのではなく、「○○という理解であっていますか?」といった質問を挟むことも重要です。対話を意識したやり取りを心がけましょう。
ポイント3:結論から話す
わかりやすい伝え方の鉄則「PREP法」で回答をしましょう。以下の順番に話を組み立てます。
P:結論(Point)
R:理由(Reason)
E:具体例(Example)
P:結論(Point)
営業職として転職の面接を受ける際、伝える内容も大切ですが、伝える方法も大切です。以上の伝え方のポイントを意識しましょう。
まとめ
営業職の転職面接では、面接官に自分の魅力をアピールし、入社後に企業で活躍するイメージを持ってもらうことが重要です。
面接時の準備だけでなく、自身のキャリアの方向性についてもよく考え、納得した上で進めましょう。
ただ、面接対策やキャリアの深掘りを客観的に行うことは難しいです。
営業職に特化した転職エージェントでは、面接官の視点や志望動機の一貫性を客観的にフィードバックします。また、インターネットでは調べられない、各企業の営業方法の特徴も事前に知ることができます。
ぜひ営業職に特化した転職エージェントを活用してみてください。
転職への第一歩はここから!1・2次面接で使える逆質問例 資料をダウンロードする お問い合わせをする目次
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